2015年7月16日木曜日

関西古典音楽研究会




遺憾ながら、真に専門的な分野を学ぶハードもソフトも希薄な土地柄、自ら「古典音楽研究会」を発起して、お弟子の若手プロに本来学ぶべき詳細分野の門戸を開く事にしました。


例えば、自身の若い頃のロンドンの大学院では、バロック・スタディが二分野、ルネサンス・スタディ、クラシック・スタディ、エディティング・テクニック、ルネサンスリコーダーコンソートなどが当たり前で教授され、消化するのも大変。
また、その中で本来の自分の目指す分野が相対的に決意出来たものでした。
ですので、自ずと専門分野が決まって行ったと思います。また、他の分野もよく理解出来ます。

ルネサンスとバロックではえげつなく解釈や発展、奏法が異なり、私にはその古すぎるルネサンスの解釈法と奏法への理解は無理でした。





少子化、大学淘汰の時代に上記は望むべくもなく、ならば微力ながら、せめて自分の信頼の於ける若手奏者にはその機会を、というのがモチベーションです。

あす、オランダの名工である製作家、斉藤さんをスタジオにお招きし、バロックリコーダー製作家とその系譜、傾向等についてセミナーを開催します。

相対的に様々なモデルを知らずして、何となく吹きやすい楽器~以上に、歴史的、構造的知識を得る事も良い事でしょう。いずれその知識は愛好家へと知れて行くように専門家のスキルを上げようと思います。



あいにくの台風が去りゆく事を祈るばかりです。