2015年6月8日月曜日

シンガポール C (5月の追記)




セントーサ島からベイエリアへのホテル移動である。

予約しておいたタクシーでマリーナ・ベイ・サンズに向かう。
頼んでもいなにのにメルセデスのバンのタクシー。しかし1800円位なので四人で相当手軽である。
チェックインには時間が早いのと、大型で合理主義のアメリカ資本のホテルなので融通はあまり効かない。勿論、荷物は預かってくれるので、そのままサンズのショッピング・モールのTWGにてランチをした。先般も来たが違う店舗で同じ和牛バーガーとオリエント・エクスプレスなるアイス・ティーを食した。
2時前にフロントに行く。既に数人並んでいたが、テキパキと親切に作業をこなしていた。本来ならまだインの時間では無いが、家族でお越しなので早くてもどうぞ、との事。部屋は26階のシティ・ビューでプレミア・ツイン。大きさや景色は圧巻。



ホテルはシンガポールのランドマークになり、このホテルに宿泊し、宿泊者のみに許される天空のプールに入り、地下のカジノや大型のショッピイング・コンプレックスを楽しむ。

よく理解出来るものの、主観的にはどこかクールで相対的にホスピタリティに少々足りないような感想。超大型豪華ビジネスホテルと言おうか。逆にアメリカ合理主義の権化であり、一大テーマパークに寝泊まりしロボット的な扱いを良しとすれば良いかも知れない。

ホテルのチェックアウトなどもエクスプレスで簡単なのだが、敢えてカウンターに並んでいると、長い列で時間が過ぎる。私に近づいた女性スタッフがi-padでその場で合理的に済ましてしまった。最新。

クレジットカードで支払う場合はシート記入、テレビにて、カウンターの方法が選べるわけだ。しかし冷蔵庫は昔の温泉旅館よろしく飲み物を抜く課金されるシステム。部屋の価格の割には夜のターンダウンサービスもなく、代わりにかとは思うがタオルは余裕で各四枚備え付けられていた。
有名なプールでの出来事も印象的。もうリノベーションが開始されており、土曜の夕方という繁忙時期に行って探し出したサイドベッドの付近ではステレオでコンクリートドリルの騒音、すぐ隣の兄ちゃんの内容のない大声のハナシ、世界各国の子供の喚き声が私の天才的聴覚を取り囲んだのである。
思った事はこうだ。西宮の自宅が一番静か、という事。ただ、世界の人々が集合し、皆さんがとてもエンジョイしている姿は悪くは無かった。少なくとも多くの笑顔がそこにはありました。


部屋の空間、景色、調度品などはモンク無しだが、再訪したいとは正直思わないというのが感想である。大型の良さやプールの唯一無二の絶景は類をみない事は確かだ。今まででのシンガポールでのホテル滞在は7ホテル程だが、私には合わない。高級過ぎて大型過ぎるとこうなるのね、という良い経験になった。再訪は無いだろう。



 帰国日

空港に向かうタクシーはたまたまトヨタのアルファードで温泉旅館の豪華送迎のようで結構だった、基本的に運転手もほぼ親切でカートまで持ってきて荷物を全て動かしてくれる。何気ない親切心がシンガポールには徹底している。

ここからややこしい事が少々。いわゆる税金還付処理の手続きである。通常、制限区域外で手続きをして、制限区域内で還付されるはず。しかし、中でやれと言われる。では、購入品が手荷物持ち込みになる。ここで認められスーツケースに入れて預けるのがセオリーだろう。
結局、イミグレーションを通過し、リファウンド窓口に並ぶとこれはあっちだと言われ、税関に行かされ、クレカに戻したいというのに、これを持って隣に行けと言われ、成すがままシンガポールドルが還付された。不機嫌になるってもんだ。
円で還付されると請求時に小さな幸せが訪れるのにだ。香港ははなから消費税が無いので買い物に適しているのがわかる。日本も購入して所でしてくれると聞く。進んでいるのか遅れているのかリッチか貧乏か不明だ。空港の荷物検査は進んでいる。イミグレーションには並ばせるものの、手荷物監査は各ゲートで行われるので日本の全便の乗客を一か所に並ばせるような事はない。これは理にかなったやり方だと思う。

さて、日常を賢く生きていると楽だが、このように外の国に滞在すると、また移動すると気分の上げ下げの高低差が半端無い。
例えば、足元の広いシートを予約段階で追加金額を支払って搭乗するつもりが、非常口では無いエコノミーの一番前に変更してくれる。通常は最前列は指定出来ない。当然早くに好機出来るため入国も早い。
しかし復路は両親の年齢が非常口に適していないため足元は広いものの通路二つに変更された。それでも十分に広いので良いものの、見ているとシート位置の関係上、トイレへの対角線上への通路となるため両親とモニターの間をのべ百人は通過していった。
尤も4人席に二人でラッキーだったからの不運とも言えよう。


一方、私たちには和食が切れた。ので、こちらがキレた。
統計学的に、帰国する日本人が日本食を欲しているくらいもわからないものなのかね。
困った美人クルーが、済まなそうな表情でビーフをチキンに変えた持って来たが、味は洋風で非常においしくない。
順調に飛行し、予定時刻に関空。搭乗客はほぼ外国人なため、イミグレーションを楽にぬけられるのも時代が変わった事を感じさせる。外国人の入国が大変な行列になっており、気の毒。まぁお互い様ですが。