2014年5月29日木曜日

思想の痴漢



先般、たまたま乗車したJR東海道本線の普通列車にて。


こちらは二人で会話中。
自分が(乗った車両やシート付近に)やたらと子供を惹きつけたり、(同じく)奇人との遭遇が
多いという運命は認識しているものの、
このような事は初めてですが、近隣のおばさまに、「お話中すみません!」
と、こちらの会話をぶった切られ、声を掛けられ唖然。。。

怖そうな黄色い用紙を渡され、よろしければ読んで下さい。変えたいのです日本を~。
で、、言い放ってからは即、下車して行きました。一礼はあり。議論の余地は無し。



驚愕と唖然の後、我に帰り、黄色い用紙を見ると、現政権、政治活動に対する非常に
思慮の浅い見解を記載した用紙ではありませんか。
現政権をナチスにコラージュした写真まで掲載し、攻撃したものでした。

ポリティックな思想は色々有りましょうし、コンセンサスが合わないからこその議論でしょうが、
歴史認識の浅知恵でのこういう一方的な活動に、後から無性に腹立たしく思ったのでした。

アマチュアながら、近代戦争史実や軍隊、軍備、及び戦争行為については少しは知識に
長けてはいると思っているだけに、逆にこやつらの短絡的行動が非常に残念に思ったわけです。
単純にバカか、と思えました。

恐らく、何らかの思想集団の非常に姑息な手口でしょうが、公共の移動体に於けるプライベートな人の会話をぶった切ってまで、紙を渡され、一方的に意見を言い放つという、唖然とさせられる事が果たして民主的で的確な行為と言えるのか。
要するに、人の尻を触って逃げる痴漢行為に相当する気がしたわけです。(バリ島で経験)


戦争を望む者は少なくともこの国の若者には存在しづらいくらいは、若者に接する機会が
異様に多い私には単純に想像がつきます。時代の変遷での政冷経熱そのもので、パーソナルに
攻撃的な若者はそうそういますまい。近隣諸国の人の尊敬も深く体感する事が多いのも事実。

若者はある種の幸せ感に満ちて、良くも悪くも、権威や権利を望んでいるとは思えないだけに、
まさか、反って中高年のシビリアンコントロールがしづらい国に傾いて行っているのでは、と、
逆に心配になった次第。

表現は自由ですが、姑息と品格に欠ける人間の存在が増えた気がします。
特に年配の方々の一部。本当に自国の将来を憂いていますかね~。
自分が言いたい、やりたいだけかと感じますが。
また、海外生活経験者なら様々な感覚は異なるはず。


海外にさほど行かない人にはピンと来ないでしょうが、いつも、果たして国外での万一の不足の
事態を想定した場合の、自国が何をしてくれるのか、どちらかと言うとドメスティックに過ぎる
自国はどこまで考察してくれるのか、と。また、「警察権」の限界ラインをご存じかと。



まぁ、平和ボケならではの攻撃的めでたい思想集団の痴漢行為の被害報告でした。
怖くてしばらく電車に乗れません。